【Sideミミ】二章 ハンターとしての日常【NG集】

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TAKE1 アルが手頃な木に馬の手綱を括りつけ、馬から降りた。私もそれにならうように手綱を木に括りつける。 「んじゃ、さっさと行くか」 「え・・ちょ、ちょっと待ってよ!」 私が馬より降りるより早くアルは吊り橋を渡りだした。 「ちょ、ちょっとアルってば!置いていかないでよー!」 あっという間に対岸に渡りきってしまったアルに対して、叫ぶように声を張り上 げながら抗議する。 「何やってんだーミミも早く渡っちまえよー」 アルも若干声を張ってはくれているものの、あまりよく聞こえない。 「そ、そんな事言ったって・・・」 数時間経過・・・。 「た、高い・・・うぅ・・こんなの無理だよーーーーー!!」 「撮影が進まねー・・・」 ボリボリと対岸でアルが困ったような顔で頭を掻いていた。 TAKE2 対岸に着いた頃には足が震えて立ってられなくて、渡り終えたその場で座り込んでしまう。 「こ、怖かった・・・」 「遅いぞ」 意地悪そうにアルが言う。 「そんな事言ったってぇ・・・あんなに高かったし・・・・」 「遅いぞ」 「なんで二回も言うの!」 「大事なことだからな。遅いぞ!」 「アルの意地悪ー!!」
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