1人が本棚に入れています
本棚に追加
TAKE1
王国祭が近いこともあり、警備が手薄になっているバルコニー。
人に見つからないように警戒しながらバルコニーの手すりに手をかけようとした
時に背後から突然聞き覚えのある声がした。
「やはり行くのですか、ミミ」
「・・・っ!シンシア姉様・・・・」
振り向くとそこには私を見つめる姉のシンシアが居た。
「行くのですか、ミミ」
もう一度、問われた。
「・・・はい。私、やっぱり外の世界がどうしても見てみたいんです」
「・・・」
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・シンシア姉様?」
はい、カット!
「ごめんなさいね~セリフ忘れちゃって☆」
「姉様・・そんな可愛い顔で言われても・・・」
朗らかに笑顔を見せる姉をジト目で見つめてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!