【Sideミミ】二章 ハンターとしての日常【NG集】

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TAKE1 「おはよ~。目覚めは如何?よく寝れた?」 寝坊してきたアルに少し意地悪っぽく声を掛ける。 「んぁ?」 「んぁ?じゃないよ。いっつも寝ぼけた声出して~全く・・」 「ああ。まぁいいじゃねえか。眠いんだから」 ぽりぽりと頭を掻きながら私の向かいの席に腰を下ろし、水を運んできた店員に 適当に料理を注文しているアルを見ながら食事を続けた。 「まぁいいけどさ。今日もこれから一緒に討伐依頼受けてるんだから、しっかりしてよね?」 「あ?そうだっけ?何を討伐するんだっけか?」 運ばれて来た料理に無造作に手を伸ばし頬張りながらアルが寝ぼけ顔で疑問を口 にする。 「もう!いっつも忘れるんだから・・。今日は・・・えっと・・アレでしょ!アレ・・えと、なんだっけ?」 「お前も忘れてるじゃねーか」 TAKE2 「まぁいいけどさ。今日もこれから一緒に討伐依頼受けてるんだから、しっかりしてよね?」 「あ?そうだっけ?何を討伐するんだっけか?」 運ばれて来た料理に無造作に手を伸ばし頬張りながらアルが寝ぼけ顔で疑問を口 にする。 「もう!いっつも忘れるんだから・・。今日はガルム狩りでしょ!ガ・ル・ム・ 狩・り!相手ぐらいちゃんと覚えててよ」 呆れた様子を隠す事もせず、私は肩を落としてみせた。 「でかい狼か。すぐ終わるだろ」 あまり興味がないといった雰囲気で、軽口を叩く。 「ガルムは結構強敵だよ?冥界ニヴュル・・・ニヴュ・・ニブ、ニブルヘルムの番犬とも言われてる魔獣で、紅蓮のような瞳を四つ持ち、胸元には喰らった死者の血が付いてるって・・・」 「噛みすぎだろ・・・」 「舌が回らないのー!」
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