◯今日から miracolo!?◯

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躊躇いのない天道に驚きながらも、部長は右手で顎を鋏むように持ち少し考えているようだ。 「今から一時間、この腑抜けを連れて外回りしてこい。どこを回ってもかまわないからな」 「は……はいっ」 だが、そんな長い間考えることなく、部長は天道に直ぐ様“指示”を出した。 「帰ったら、おまえの仕事をコイツにもさせていいからな」 「はい!」 立ち上がった天道の肩に手を置き、顔を曇らせ部長は言った。 「何があったか知らんが……重症だな」 何と言われようが、今の俺はそんな乗り気にはなれないのだから、どうしようもないのだ。 「一時間で使えるようにしろよ」 「努力します」 ポンポンと天道の肩を叩き俺の肩も一度叩くと、部長は自分の席に戻っていった。 「先輩、早く。行きますよ」 「べつにいいし……」 面倒臭がる俺を無理に立たせると、天道は俺を近くのカフェへと連れて行った。
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