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また似合わない悪い顔でニヤリと笑いやがる。
陽向くんの黒さが垣間見えるぞ。
「『言わなきゃ手伝わせる』ってことか…」
「ふふぅん…無理にとは言ってませんよ」
やっぱりブラック陽向の源流は天道なんじゃねえか?
まあ、どっちにしろ遅かれ早かれってやつか。
俺は両手をテーブルに置き体勢をよくした。
「俺と陽向くんの関係は?」
「心の友…心友ですよね?」
頷く俺につられたのか、天道も同じように頷いた。
「それじゃあ、何故俺達がそうなったかわかるか?」
『へ?』と首を軽く傾げ、『なんでだろ?』と考えているようだ。
「あの日、天道が唐揚げを買いに並んでる時、陽向くんが言ったんだわ。『ハルにおかしなマネしたら、ただじゃすまないよ』ってね」
さっきよりさらに理解が追い付いてない顔で首を傾げている。
「でも、その後にこうも言った。『ハル狙い止めたの?』ってな」
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