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「ここからは…おまえは口がカタイと信じて話す」
そうだ、現段階でこの件に関し信用おけるのは天道くらいだ。
天道に少しは話したいと言う気持ちと、誰かに吐き出したい、吐露したい気持ち……
「は…はい」
おれの様子から緊張の面持ちで座り直し、改めて俺をじっと見てくる。
「誰かに話したら…」
「話したら?」
『ごくり』と息を飲み込む音が聞こえてきそうなほど、俺を真剣に見ている。
「毎朝陽向くんのモーニング・キスでお目覚めだって…バラす」
「なあぁぁぁぁぁ!!」
天道は髪を逆立てたような真っ赤な顔で驚き、テーブルに大きな音でおもいっきり膝をぶつけながら立ち上がった。
知らない人達が一斉に音がした方を見るわけで、天道はこの日一番のこの店の注目株に。
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