835人が本棚に入れています
本棚に追加
「それでだな、よく見たら制服が陽向くんと同じ学校のだからきっかけになると思って聞いたら『知ってる』ってな。そしたらグンっと距離が縮まったワケ」
『ふんふん』と頷く天道は、少し納得したような顔をしている。
「それで陽向くんを呼んだワケ。『天道に悪いムシが付きそうな時は、ガードして報告する』ってことで手を打った」
「はあ?何考えてんだよ…アイツ。相手のこと、陽向は知ってたんスか?」
呆れたように髪をかき上げ、『まったく、アイツは~』と呟いた。
「ああ、小学校の頃から一緒だと言ってた」
「へええ、そうなんだ。…………………ん?」
天道の目がどこを見ているのかわからないが、見えない何かを凝視している。
「裕太郎?」
恐る恐る窺うように発した名前を聞き、一つ息を飲む。
「『中途半端な気持ちなら今すぐぶん殴る。けど本気ならやるだけやってみれば』って。決めるのは裕太郎くんだからって。それで心友になった」
「は…はあ」
最初のコメントを投稿しよう!