Prologue

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落ち所さえ間違わなければ、助かる可能性は十分にある。今はそれに賭けるしか方法はないのだから。 何度か深呼吸をして膝に力を入れた瞬間、身体が硬直して動かなくなる。まるで金縛りのように。 そして背後から聞こえてくる、不気味な声。 逃 ガ サ ナ イ  絶 対 ニ 直後、ギリギリで保たれていた意識は完全に絶たれてしまう。 いつもと、同じ夢。何をしても助からない、絶望の夢。 これが全て夢ならば、どれだけ僕は――
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