Epilogue

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――深夜。ぼくは1日で、この時間が最も嫌いだ。 高校生の頃から見続けてきた同じ夢。今夜も悪夢の幕は開くらしい。 しかし……今日に限っては何だかいつもと様子が違っていた。 教室内から逃れようと、窓辺に手をかける。すると背後から聞こえてくる不気味な声……ここまでは同じ。いつもなら、ここで夢が覚めるはずなのに…… 覚めない。これは……どういう事だ……?! 背後から肩を掴まれる。その力は凄まじく、メキメキと骨が軋む音が聞こえてくるほど……! 痛い……! やめろ……! 離せ……! 振りほどく為に、ぼくは腕を回す。その反動で顔は後ろを向いてしまう……! ――――な……ッ?! お、お前は……ッ?! 驚きと恐怖で、ぼくは呼吸が出来なくなってしまう……! 逃 ガ サ ナ イ  絶 対 ニ ぼくを呼ぶ、そいつは―――― ぼくと、同じ顔をしていた――――
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