Epilogue

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「柏木、大瀬良を連れて現場へ向かえ。情報収集だ」 大瀬良は今年捜査一課へ配属された男である。年齢は自分より1歳下。 「色々と思う事はあるだろうが……そん時ゃ走れ走れ! 動き回ってりゃ余計な事も考えずにすむってもんよ」 この人は何年も変わっていない。初めて会った時から、そのままだ。 「了解しました」と敬礼を行うと、岸和田さんはヒラヒラと手を振ってみせる。「いいから、さっさと行け」という意味だ。 ……そうだな、今は仕事に没頭しよう。 早く事件を解決して、彼女に三下り半を突きつけられないようにしないと……
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