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ゆっくり……ゆっくりと進んでいく。すると闇の中で、蠢く物体を確認する……!
『それ』は時折、月の光で輝く得物を突き立てていた。その度に、ぐちゃり、ぐちゃりという何かを潰したような音が木霊する……!
……間違いない……こいつは……連続殺人鬼だ……!
油断をすれば殺される……とりあえずは声を出して、相手の動きを止めた上で……
――――何言ッテルンダヨ、オ前ハ――――
もし抵抗してきたら、この鉄パイプで腕を叩き……いや、その前に足を……
――――マドロッコシインダヨ……今、相手ハ隙ダラケダロ――――
携帯で、すぐに警察を……仲間を呼んで、それから……それから……
――――頭部ニ振リ下ロセ……出来ルダロ、オ前ナラ。ダッテ――――
――――好キダモンナァ…………? 『人殺シ』
……ぼくの中で、何かがプツリと切れた気がした。
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