序章

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その子の名前は水上 桜。 ここら辺では知らない人は居ないと言われている水上財閥の一人娘だ。 小学校の二年生までは一緒だったんだけど手術の為にアメリカに行ったらしい。 それから一度も会えていない。 これが片想いの理由だ。 想いを伝える事すら出来ず、それでも諦めきれてない馬鹿な男さ。 「おーい、ちゃんと拍手しろよ。良いぞ、入ってくれ」 そう言って手招きする坂本先生。 「こんにちは」 そう綺麗な声を響かせて入ってきた転校生。 このクラス全ての目が奪われた。 僕でさえ。
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