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「ありがとうございます。明さん」
聞いていて心地の良い声が僕の耳に響いた。
――これだ。
「いいや。このくらい、当然の事だよ」
僕はそう爽やかに桜さんに告げる。
僕が荷物を運ぶ度にこうやって声を掛けてくれ僕がそれに応じ、会話が成り立つ。
どうやって話し掛けようかと思っていたが合法的。かつ、自然に話し掛けられる。
そこで、僕は今まで気になっていた事を聞いてみることにした。
「ところでさ……八年前の、二年生の時の手術って成功したの?どこが悪かったの?」
「え……」
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