第1章

3/5
前へ
/11ページ
次へ
「ありがとうございます。明さん」 聞いていて心地の良い声が僕の耳に響いた。 ――これだ。 「いいや。このくらい、当然の事だよ」 僕はそう爽やかに桜さんに告げる。 僕が荷物を運ぶ度にこうやって声を掛けてくれ僕がそれに応じ、会話が成り立つ。 どうやって話し掛けようかと思っていたが合法的。かつ、自然に話し掛けられる。 そこで、僕は今まで気になっていた事を聞いてみることにした。 「ところでさ……八年前の、二年生の時の手術って成功したの?どこが悪かったの?」 「え……」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加