俺とお前

4/17
前へ
/17ページ
次へ
「ちょ、ちょちょ、そんな理由で!?」 「…ダメか?」 「そ、それなら!普通の文学好きな友達で良くない!?」 「友達…なぁ…けどさ。こんなにも趣味が会ってたし…それと…その…」 「その?他にあるの?」 僕はいいたくなかったが… 「けっこー南が…思った以上に可愛くて…タイプだわ…うん。…一目惚れって…奴かな…」 僕はそう言って、恥ずかしさのあまり、顔を少し逸らした 「え…ええぇ!?か…可愛い!?」 南の顔は男と分かるが、あまりにも童顔のため、スカートとかを履かせたら間違いなく、女と思うだろう 「可愛くなんてねーよ!」 「いやいや、可愛いって…そんな顔で、性格男っぽいって…萌えポイント多いだろ」 「萌えポイント!?何それ!?」 「僕が惚れた要因の1つだ」 「え、え…惚れたのって…事実?」 「当たり前だ…遊びでなんて…僕は恋はしない」 「…ま…マジで…!?」 「あぁ…良かったら…考えてくれないか…?」 「…とは言ったものの…返事くるかな」 あの後 僕の電話番号とメールアドレスを渡し、結論を送るように言ったのだが…メールは11時を過ぎても来なかった 「…寝ようかな」 ベッドに入り、寝ようとすると <ドンッ!> と窓に何かが当たった音がした 「んあ…なんだ」 そのまま窓から外を見ると 「…え?」 南が、家の前で立っていた 「…南…?」 そのまま外に出て南の方に行く 「…何だよ、こんな時間に」 南は私服なのか、制服ではなく、チェックの服とジーンズを着て、さらに幼さが増してるように思えた 「あのさ…その…返事…しようと思って…」 「え、直接言わなくてもメールで…」 「んなの、嫌だ…返事はきちんと、伝えたい」 意外と律儀な奴なんだな…こいつ 「そか…んで、返事は?」 そう言うと、春は僕の前に拳を突き出し 「…俺は…俺はまだお前の事を好きじゃない…けど、お前が俺を惚れさせるなら…考えてやってもいい!俺が惚れたら…付き合ってやんよ!まぁ、無いと思うが…頑張れよ!じゃあな!」 そう言って、俺の胸にこぶしを当てて、そのまま逃げて行った 「…え…これは…」 とりあえずオッケーでいいのかな?
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加