俺とお前

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「おはよ、春」 あの告白から一夜 僕はウキウキした気分で学校に向かうと、春が校門を過ぎた所を歩いていたので、声をかけてみた 「わっ!!た…高屋か、おはよう…って春!?何で名前で呼んでんだよ!?」 「え、ダメか?せっかく昨日…」 「わー!わー!!少し、こっちこい!」 そう言って春は僕を学校裏に引き込んだ 「何だよ、いきなり…まさか、キ」 「んなわけあるか!!あのな!俺は少なくともお前の恋人になったつもりはない!!お前が俺を…その…えーっと…好きになる様にさせたら、付き合ってやる…って言っただけだ!」 「……それで、名前が呼ぶ所のどこが悪いんだ?」 「えっ…そ…それは…」 「…周囲の目なんか気にすんなよ。別に名前で呼んでも、周りからは仲の良い友達、か…そだな…図書委員として呼んでいる、ぐらいじゃねーのかな…?」 そう言うと、春は何を勘違いしたのか、顔を真っ赤にして 「なっ…なっそ…そうだよな!た、たたただの仲の良い友達みたいに見えるよな!」 「…まさかもう意識してくれてるとはな…ありがと」 「ううう!うるせーよ!このやろ!」 「なら、春も…僕のこと俊哉って呼んでも良いんだよ?」 「やだよ!普通に苗字で呼ぶ!名前で呼ばねーよ!絶対にだ!絶対だからな!」 そう言って春は校舎裏から出て行った 「…これは…萌えポイント高いな」 俺もそう言って後を追った 「…げ、高屋…」 「ん?何?」 放課後、いつものように図書室に行き、普通に借りた本を返すと、春が当番でカウンターに居た 「…つーか、高屋、お前も図書委員なのか?」 「うん、そうだよ。けど、カウンターじゃない。本のカバー掛けや、パソコン作業してる」 「パソコン作業…って事は本の購入もしてるのか!?」 ここの学校にはパソコンが一台しかなく、しかも常に貸し出しの為に使っているので、パソコン係の者がコンピュータルームで本の整理や、本の購入の管理をしている 「そだよ、パソコン係、俺しか居ないから…リクエストされたの以外は、基本俺が選んでる」 「まじか!!俺も!俺も購入してみたい!」 「うん、いいよ…なら、今時間空いてる?僕、今からコンピュータルームで作業するんだけど」 「行く行く!!なぁ、水野!少しの間、カウンター任せてもいいか!明日と変わるからさ!」 同じ図書委員の水野に声を書け、承諾されたので、春はカウンターから出てきた
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