存在証明

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もう何もないよ。 何もないよ。 ボクの全ては引き剥がされるようにボクから全部消える。消える。 ー消えた・・・。 テディベアを糸屑の海へと全部投げ捨ててしまおうか。 この細胞も、全部全部全部全部全部全部全部。 ボクいないよ。 そうボクいないよ。 テディベアを投げ捨てた。 その姿が、とても自分と重なって見えしまったんだ。 そうか、投げ捨てられたんだね。 だから、帰る場所すら。 教室でも家でもなかったんだね。 何かが、頬から流れた 「帰る場所すら何処にも無いんだよ」
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