ごめんなさい

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『父さん母さん』 ボクは今、何してるんだろう。 『今までごめん』 膝が震えている。 怖くて、怖くて。小さい子みたいに親指をしゃぶる。 『兄さん姉さん』 思い出したく・・・ないな・・・。 『それじゃまたね』 震える身体を抑えながら、手紙をリビングのテーブルに置いた。 玄関に向かい、自分の・・・いや、兄さんのお下がりの靴を出した。 そして、冴えない靴の踵潰した。 「人生なんて、椅子取りゲーム。」
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