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白黒戦争、この時期はとても学園内は浮き足立っていていた。
各々が戦いに備え準備やら作戦などを立ていて、辺りからは戦いの音が鳴り響き、まさに祭りのような雰囲気であった。
そんな中、そんな雰囲気を実に居心地が悪そうに、そして退屈そうに歩く少年が居た。
少年は辺りで和気あいあいと盛り上がり、戦いに興じている生徒達を見て呟いていた。
「……皆そんなに戦うのが楽しいのかね?」
そう呟いている少年は、吸血鬼の【姿】であった。
姿は辺りを見回しながら、改めて騒がしくしている生徒たちを見てため息をついた。
「こんな感じなのが暫く1ヶ月も続くって……最悪だよな、常に誰かに襲撃されるか身構えなきゃならないって……なんたってそんな事を学校で感じなきゃ」
そんな事をブツブツ呟きながら歩いていると、姿の目の前に誰かが立ち塞がった。
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