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すると姿の周りを囲む様に、何人かの不良達が姿を現し、姿にジリジリと迫っていた。
「……おい仲間同士だろうが?バカな真似はよせよ」
姿がそう言うと、不良はケタケタと笑いながら言った。
「甘いなあ姿くんは?だってあの学園長が書いたルールには「仲間のリングの強奪は認められない」とは一文字も書かれてねえんだ、だからルール違反じゃねえんだよ」
そう相手が言うと、姿はため息を吐きながら言った。
「……あの学園長め、またルールを適当に作ったな」
そう呟くと、不良達は一斉に姿に襲いかかった。
――――――――――――――
「……たく、ろくでもない奴等に巻き込まれちまったなあ」
そう姿はブツブツと呟きながら歩いていた。
「……数で集ったら勝てると思うのは大きな間違いだっつうの」
そう言いながら姿は体の汚れを手でパンパンと弾く、するとそんな姿に誰かが話を掛けてきた。
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