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百合愛「ただいまー」
誰もいない静かな家にこだまする自分の声。
私の声に返答はない。
ただ聞こえるのは蝉の声だけ。
親は幼い頃になくし一人暮らしだ。
県自体は都会なのに、私の住んでるところは山奥の古風な家だ。
まぁ、家自体は一人では十分すぎるぐらい広い。
庭もあれば、池まである。
今日もまた縁側に座って独り・・・。
瞳を閉じて風を感じる。風鈴の温かい音。いつ聞いても和む。
百合愛「また独りかぁ・・・」
青く広い空を眺める。
どうしたら独りじゃなくなるの?
私はどうしたら・・・。
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