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「・・・・・・、どうするか、ミコトが決めるといいよ」
ココロアちゃんが耳元でそういい、僕に何かを投げてくる
がらんっ、と、僕の足元にそれが落ちて来た。一度だけ見たことがある。ココロアちゃんが使う大鎌だった
赤と黒で覆われた、禍々しくも美しい大鎌
命を刈り取る、大鎌
どうするか
なにをするか
どうするべきか
僕が決める
僕が―――、決めるんだ
「・・・・・・、・・・・・・」
時間は、もうない
迷っている時間も、考えている時間も、とっくの昔に消え去ってしまっている
世界に思い入れなんてない
こんな世界、壊れてしまえばいいと、幾度思ったことか知れない
例えば、シャシャと世界を天秤に掛ければ、きっと、天秤はシャシャのほうに傾く
でも
だけれど
それでも―――
―――、僕は死神の大鎌を拾った
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