1人が本棚に入れています
本棚に追加
腐サークルの後話(笑)
*******
部屋に戻ると…日はすっかり傾いて…
部屋は薄暗かった。
そんな部屋で…普段は睡眠だけの場所が──
「キルリ…」
普段とは違う場所へと変わる…
なにも…ない姿。
やはり、はじめての形に…少し恥ずかしさが出る。
しかし…
「颯人…」
腕を伸ばして…しまう。
キルリが甘えるように抱きつけば…相手は
キルリの首筋にカプリと噛みつき…華を咲かせていく。
白い肌には鮮やか過ぎる華だ。
「キルリ…綺麗だよ」
「颯人こそ…かっこいいです」
甘い甘い…まるで酒に溺れた様に堪能し始める。
そして、…
「キルリ…貰ってもいい?」
滑った指が止まる。
「勿論…です…」
「……中に…は?」
確認作業な相手にキルリは小さく笑い…
「私達は…夫婦ですよ…?」
「けど…キルリに負担が…」
負担。
それは────
「確かに…鎌鼬も…雪女も…幽霊と大差ありませんから…
もしかしたら…かもしれません。」
「やっぱり、そうなんだ…」
「けど…私は…颯人の子どもなら
産みますよ?」
言えば苦笑された。
最初のコメントを投稿しよう!