444人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
転「アイツの後ろが俺の席か?」
大「そうだ。さっさと行け」
毬藻はズンズンと俺の後ろの席まで歩いてくる。
途中、転ばせようと出したチワワ達の足は見事に踏んづけられていた。王道すぐるwww
そして毬藻は俺の後ろに座り、俺へと話しかけてきた。
転「よろしくな!」
悠「お、おう。よろしくな…!」
果たして、俺は今ちゃんと笑えているだろうか。右の頬がピクピクしてる気がする。
大「じゃ、今日のSHRはここまでだな。転校生と仲良くしろよー、特に平凪兄弟&その周辺」
そう言ってふら~っと教室から出ていくヤマちゃん。
コレ俺等に面倒事押し付けたんじゃねぇだろうな…?
周りの奴等の目が哀れみの色をしていた。お前等後で覚えてろ。
転「なぁなぁ!」
悠「ん?」
転「お前ちょっとキレイな顔してるよな!名前何て言うんだ?」
ちょっとは余計だ。平凡顔と自負してるよ畜生。
悠「平凪 悠。ちなみにコレ双子の弟の平凪 康な」
康「うわっ、ちょ!」
前の席で笑いを堪えていたのか肩を震わせていた康を引き寄せ一緒に紹介する。
ザマァみさらせ康。姉ちゃんの一大事に笑っているから巻き込まれるのだ。いや俺が一方的に巻き込んだんだが。
転「へー!そっくりだな!よろしくな、康!」
康「お、おう…!」
引き吊った笑顔を浮かべ左の頬をピクピクさせる康。目が死んでた。
まぁ、そりゃウザさが未だ未知数の計りえない王道転校生、毬藻が相手だからな。
目を付けられたからには運命共同体だ。
そこまでウザくない奴だったら良いな、弟よ。
そだね、お姉ちゃん…
俺達双子が目だけでそーいう会話をしていたのは誰も知らない。
最初のコメントを投稿しよう!