第3話 転校生紹介と食堂イベ

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時は飛んで昼休み。ついに来たぜ……食堂イベ!! 1~4時間目の間にわかったのだが、毬藻はウザいことはウザいが単細胞生物系のウザい奴のようだ。 転「なぁ、食堂行こうぜー!」 あーあ、おかげで親衛隊総隊長ということが枷になりそうだよ…潮時かね…… でも今のまま放っておくと過激派が暴れだすからなぁ……… 転「なぁなぁ、食堂ーー」 あ、結局は俺、何だかんだで親衛隊のことちゃんと考えてたんだ。今さら気づいた。偉いぞ俺。 転「聞いてんのかよー?しょーくーどーぉー!」 まぁ、総隊長の後継者はすでに決めてあるけど……辞めるかどうかは、この後の食堂イベでの動き次第だな。 転「悠!!!」 悠「へぁい!!?」 なんか変な声出たぞ今wwwwww 転「一緒に食堂行こうぜ!」 悠「えーー……新田誘って行ってこいよ俺達弁当あっから」 そして俺等気付かれないように食堂行って食堂イベ見てるから。 新「(ちょ、俺を生け贄にすんな!!)」 慌てる新田の目の訴えはあえて無視した。 転「むぅ…俺は、悠と康と一緒に行きてぇの!!」 ……………そーいうのは可愛い女の子か小鹿ちゃんに言ってもらいたかった。 自分が付きまとわれる立場になるとメチャ萎えるわー……だって俺、見る専門だもん。 とは言えこのままだと毬藻は動かないだろう。大抵の王道転校生はこーいうときはテコでも動かない。イコール食堂イベ見れない。 悠「仕方ねぇなー…いいよな、康?」 いいって言えよ? そういう意味を込めて少し睨むとビクッと一瞬だけ体を震わせながらもうなずいた。分かればよろしい。 悠「新田もな」 新「ぇ俺関係ねーよ!?」 悠「あ"?」 新「よろこんでご一緒させてください」 フッ、チョロいもんだな男ってのは。 目の前で喜ぶ毬藻と目の隅でブルーになってる康と新田を見て面倒くさいことになりそうだと、軽くため息を吐いた。
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