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佐々木へ
今日はメッチャ大事な用があるので先に行くわ。
朝食と弁当は作っておいたんで、レンジでチンして食べてください。
平凪
その置き手紙をルームメイト佐々木に残し俺は今おにぎりとカメラ片手に校門近くの木の上なう。
何故そこにいるのかって?もちろん、副会長イベを見るために決まってるじゃないか(キリッ ( `・_ゝ・´)+
スタンバイはOK、あとはいつでも来い王道転校生&副会長!!
゚・゚*゚・十分経過・゚*゚・゚
悠「康、寂しいから姉ちゃんの電話相手になってくれ」
康『ヤダ俺眠い』ブッ…ツーツーツー…
流石我が弟。寝起きの悪さまでそっくりだ。
通話が切れたケータイをしまい、ハァと溜め息を吐く。春とはいえ、朝はまだ少し寒いなぁ…と思いながら手を擦りあわせていると、校門に黒いモジャモジャが近づくのが見えた。
MA・SA・KA!?
?「うわー、デケェ門だなぁ……どうやって中に入ればいいんだろ」
来ました王道転校生ーーーーー!!!
スチャッと素早くカメラを構える。
黒いモジャモジャをズームアップすると、見事な瓶底眼鏡。これは間違いない、王道転校生だ。
その王道転校生は、「よし!登ろう!」
と言って校門に足をかけた。おぉ、身軽……サルか己は。
と、そこで校舎側から足音と呟き声が。耳は良いのです。
副「まったく、何故私が転校生の案内をしなければならないのですか…さっさと終わらせて仕事に戻らなければ…」
副会長もキタッ!!これで役者は揃ったぜ!!
これからのことを想像してた俺だが鼻からケチャッ腐゜を流すのは我慢していた。偉くね俺?
副会長は校門の近くまで来て、転校生が校門のてっぺんにいるのを見て目を見開いた。
副「!?何をしているのですか!!?」
転「え!?っ、てうわぁ!!」
副会長の大声に驚いたのか、転校生は足を滑らせ校門から落ちた。
だが、俺は危ない!とか叫ばないよ。
この後のこと予想できるし、叫んだら居場所バレるし。
そして俺の予想通りに事が進んだ。
副会長は落ちた転校生に駆け寄り、地面と衝突する前に彼を横抱きで受け止めた。ヒューヒュー、男前ー!
転「あ、ありがとな…!」
副「いえ、お気になさらず。怪我はありませんか?」
転「おう!」
さぁ、この後の会話から転校生がウザい系か、良い子系かが別れるぞ……転校生の性格は、ドッチ!!?
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