怒っています

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6月13日、木曜。 午後からドライブ。 カスミ、ひどい。 本来ならば、14日から一泊で温泉に行く予定だった。 メンバーの一人が、急に行けなくなり、その人のお祝いで、その人がメインだったので、仕方なくキャンセルした。 その代わりの、ドライブだった。 せっかくの助手席なのに、景色がぼんやりと灰色で、ガッカリ。 山手に登る途中の川に、花しょうぶと、紫陽花が咲いていた。 憧れの別荘地を抜けながら、次は下って行く。 一瞬だけ見える、眼下に広がる景色が、もやのようなもので霞んで、ハッキリと見えない。 視界が悪く、西風に乗って運ばれてくる、空気の威力を実感する。 こんな、大気汚染物質を、平気で排出する大国の誠心に欠けた態度が、腹立たしい。 経済の発展を遂げようとする過程に於て、先に経済的発展を遂げた近隣の国の、公害の被害や対策について、学びもしなかったのかと思うと、情けなく、責任ある大国のとるべき態度とは、到底思えない。 多くの自国民に対して、また、周辺の国々に対してとるべき対応が、ナショナリズム的な愛国偏重教育や、情報統制、近隣の周辺諸国に対して敵対心を煽るような、子どもじみたものだとは、情けないと思わないのだろうか。 だけど、もう、本当は、私の知ったことか、と言いたい。 滅びるなら、勝手に亡んでくれ。 ただし、世界を巻き込まず。 それから、近隣の国の不和を煽るのも止めてくれ。 周辺国各地でご活躍中の、毛沢東主義派の存在を、人民が知れば、泣いて喜ぶことだろう。 一流の国として尊敬されたいのであれば、自らをこそ、厳しく見つめよ。 老子を生んだ国が、泣いてはいないか。 日本人は、通常の学校教育で、常識として世界の歴史を学ぶ。 その中で、中国の歴史も、常識として知っている。 反中国的愛国教育など、偏った歴史教育は無い。 中国人は、十何億の人民の、どれほどの数の人々が、一般的常識としての正しい日本の歴史を知っているのか、疑問に思う。 司馬遷を、誇りに思っているようには見えない。 中国は、他国から、特に、日本から学ぼうとしない。 それは、昔から、日本や日本人、日本文化を、辺境の小国に住む野蛮人として、差別的な偏見の眼差しで見てきているから。
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