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蒼白の時刻
雲々が天光を遮り、所々から木漏れ日のような光が下の海面を照らす。
そこにはカモメが数羽飛んでおり、まさに嵐の前の静けさを漂わせていた。
そして、一羽のカモメが群れから外れ、大空を舞ったその時だった。
空中に大きな〝穴〟が現れたのである。
穴は魔方陣のような者から出され、色は淡い水色をしており、
そこから大量の鳥が空に放出された。
その鳥はカモメと比べるととても大きく、カモメなど鳥の足ほどの大きさだった。
名を、スノーハーピィ。
睡眠魔法や空中戦を得意とする鳥形のモンスターである。
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