01.巨竜の轟翼

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先程の昼間とは違い、時間は夕方。 辺りにはオレンジ色の夕日が差し込んでいる。 漁村の名の通り、海辺には木で漁師たちが造った船がいくつか並んでいる。 そこへいく桟橋で釣りを楽しむ老人らもいた。 そんないつもと変わらぬありふれた日常。 …の筈だった。 ブファ…ブファ… 何かとても大きな音が村中に一定のリズムで響き渡る。 それはどこか、鳥が羽ばたくときの音に似ていた。 その後に鳴る、地響き。 何かが降ってきたかのような轟音。 すると辺りの兵士が武器を構え、その轟音のした浜辺へ向かった。
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