01.巨竜の轟翼

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浜辺につくと、そこにはいくつもの村人や兵士の死体や倒れている姿があった。 そして一人、また一人と業火に焼かれ、爪で引き裂かれ潰される。 シドはドラゴンの事をあまりよく知らなかった。 昔から、村長から聞かされてはいた。 ドラゴンはこの世界のどこかに存在し、ふと村や街に現れては、そこを荒らし過ぎ去っていく。 それはまさに存在というより、台風や地震といった〝災害〟に近かった。
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