第三章

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指示を受けて真っ先に動いたのは 日本刀を携えたブラスフェミーだった   「言われなくても殺りますよ~♪」 楽しそうに警備員達を切り刻む   フェミーは日本刀を得物とするが普通に中段に構えたりはしない 彼女の構えは構えではない  ただ抜き身の日本刀を右片手で握って振り上げているだけである(自称 我流片手上段構え)    その構えは剣の心得がない人であっても隙だらけに見えるだろう   しかし、どういう訳かフェミーは今までこの構えで負けた事はないのだ   相手が油断して… 普通はそう考えるだろうがフェミーは違う   フェミーは間違いなく実力で負けた事がない。 彼女が刀を握るしなやかな手首は片手一つで通常ではありえない太刀筋を可能とする   「女神に愛された手首」 誰かがそうよんだこの手首こそ 彼女の本当の得物だった
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