~12章~ オレの未来を決めるのは、オレ以外に有り得ない

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~ドミナス界・白亜の城・玉座の間~ ―この城は偽りに満ちている― 足を踏み入れた主人公は、偽装を見破る。 純白のカーテンも、輝くシャンデリアも、彩られたステンドグラスも。 華々しさを表現する全ての物に、匠を思わせる技工が含まれる。 その何れも、人の手によって生み出された筈の温もりが欠如している。 ―否、この世界こそ偽りそのもの― 二歩目を踏み出し、主人公は世界の理を見抜く。 神々しい陽光は、絶えず世界に光を送り続ける。 天高く果てなく続く青空、地平線の先まで続く大地。 その全てが、その地に暮らす人々を欺く箱庭そのもの。 ―君臨する王者は至高の四帝― 三歩目で主人公は、見下ろす四者の力量を識る。 慈愛を体現する女神の使者。樹々を敬愛する神森の守護者。 智謀を継承する亡国の従者。厳格を訓導する新国の王者。 中央にて眼光を放つ王者より、側辺にて静かに佇む守護者に秘めた力を感じる。 ―我らの旅路の果てが見える― 四歩目で主人公は、己の胸に浮かぶ慟哭を聞く。 「………………。 …遂に…遂に辿り着いた…。 時に無二の親友を失い…。 時に勇敢な仲間と別れ…。 …ようやく…ようやくだ。………………。 オレ達の約束の地に辿り着いたんだ…」 「………何の遊びですか?」 「ん?だってオレ的にラストステージだし。 待ってるのラスボスばっかだし。 ちょっと雰囲気出そうかな~って」 「………ゥオン…」 王女と賢狼を率いる主人公の戦いが、今始まる!!(もうえ~ちゅ~ねん!)
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