~0章~ オレは誰でオマエは何処で、いったい何をやらかした?

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―ハアァ~………最っ悪! なんだよ「よ、よろしいぞ!」って! どこの腰低い王様だこのヘタレ!!― 無事に生成できた安堵もあるが、それ以上に自分の醜態に対するゲンナリとした感情をため息に込めてしまった。 「…ま、まぁいいや。 とりあえずモノは用意できたんだし。 …さっさと始めるとしよう。うん」 気持ちを切り替えるために独り言を呟く。 さっそくペンを持ってマニュアルを開き、重要だと思われる事を書き出しまとめていく作業に入った。 …静寂が支配する室内に、ペンを走らせる音だけが響く。 勉強は好きではなく、成績も平均よりやや下に位置する程度の知力しかないが、流石にノートを全く使わないような完全スポーツ型人間ではない。 加えて、元の世界の時期が高校入試試験を行う直前であったため、物事を覚えるために必要な事を紙にまとめて書き出す、という方法が習慣として身に付いていた。
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