~0章~ オレは誰でオマエは何処で、いったい何をやらかした?

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「………くっ!やりやがるぜ! だ、だが!俺はまだ戦えるぞ!」 …セリフは熱いバトルを連想させる物だが、単に取り乱してわめき散らすのをガマンしてるだけだ。 それも相手が無反応では只々虚しい。 「………………ハア~…。 …とりあえず見直すか…」 これまでの生活でも上位に入ったであろう努力の成果があまりにも不遇である事に、一気に疲労感とやるせなさが押し寄せてきた。 だが徒労に終わらせない為にも、書き出した内容に目を通してみる。 …ここで先に注記しておくとしよう。 最初に羊皮紙に書かれていた内容を、よく思い返して欲しい。 拉致したという犯行声明を隠しもせずに公表する、とか。 侵入者を殺して素晴らしい人生を送る様に、とか。 最後の一文は語るまでも無い。 そういったフザけ過ぎる内容から書き出したメモだ。 …多分に余計な言葉を書き出してはいるけれども、それは反抗心の現れとして受け取って欲しい。 覚悟を決めた者から、読み進めて頂く事にしよう。(読み飛ばしても…いや…うん…)
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