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「………え!?ちょ!?何コレ密室殺人!?
てかオレどうやって連れ込まれた?イヤ連れ込まれたのか?
犯人は?要求は?
つかそもそもここは地上か?まさかの生き埋め?
いやでもこの無駄な小物とスペースには何の意味が?ドッキリ?
冗談でやるには悪質すぎるだろ!?
何でもいいからサッサと責任者出て来いやコラああぁぁぁ!!」ゼェッゼェッ
室内にオレの叫び声が響き渡った。
…起き抜けに無茶をしたと少々反省する。(ならやるなしオレ)
かなり大きな声であった筈なのに、それに反応を返すモノは全く無かった。
―誰の仕業だか知らねぇけど、いきなりカマしてくれるじゃねぇか!
オレを敵にまわした事を後悔させてやるぜ!―
事態の異常さへの不満をぶつける相手を頭の中でイメージしつつ、妥当な報復の方法を考えながらベッドを降りて机に向かう。
これ程の大掛かりな仕掛けをしたのだから、仕返しを仕向けられても仕方が無い筈だ。(確と受けよ!怒りの一撃!)
…この時の心情を素直に語れば、未だこれらの実状を現実の出来事として認識していなかった。
机の上にはやたら凝ったデザインの魔法陣が描かれた、恐らくは羊皮紙と呼ばれるゴワゴワした紙があった。
その下にオレにも読める字で文章が書かれていたので、手に取って読んでみる。
するとそこには…
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