~8章~ オレがモンスター召喚をしない理由は色々ある

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どうやらウィアートが立ち去ったのは、オレの醜態に呆れたのでは無くて、不審な動きをするゴーレムを警戒していたらしい。 …オレの勢力で一番有能なのは、獣のウィアートかもしれない。管理者のオレの立場が無い。 「単独でさり気無く主人をサポート。 中々出来る事ではありませんわ」 「………セイランより格好いいです」 「うぅ…反論できねぇ…」 女性陣の中でウィアートの株が急激に上昇中だ。 その反応で、ウィアートを褒めようとする思いが減衰した。 心が狭いと笑わば笑え!オレも女性達からの賞賛が欲しい。 「状況は理解しましたわ。 それで、どうしますか?」 「まぁ………放置でいいんじゃないか? せっかくのクレモンの勇姿だ。 ここは有り難く見物させてもらおう」 「そうですわね」「………はい」 満場一致で見物が続行された。 クレモンがんばれ~と外野から声援を送る事にする。心の中で。
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