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どうやらウィアートが立ち去ったのは、オレの醜態に呆れたのでは無くて、不審な動きをするゴーレムを警戒していたらしい。
…オレの勢力で一番有能なのは、獣のウィアートかもしれない。管理者のオレの立場が無い。
「単独でさり気無く主人をサポート。
中々出来る事ではありませんわ」
「………セイランより格好いいです」
「うぅ…反論できねぇ…」
女性陣の中でウィアートの株が急激に上昇中だ。
その反応で、ウィアートを褒めようとする思いが減衰した。
心が狭いと笑わば笑え!オレも女性達からの賞賛が欲しい。
「状況は理解しましたわ。
それで、どうしますか?」
「まぁ………放置でいいんじゃないか?
せっかくのクレモンの勇姿だ。
ここは有り難く見物させてもらおう」
「そうですわね」「………はい」
満場一致で見物が続行された。
クレモンがんばれ~と外野から声援を送る事にする。心の中で。
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