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「………これ、ちょっとやってみようかな?」
流し読みの状態で得た、使い方の『音声操作』と『アイテム生成』の情報から、さっそく生成を試みる。
「え~っと『ダンジョンクリスタル!』
アイテムの『紙』と『何か書くもの』を生成してくれ!」
『紙50枚とペンのセットで1ポイントを消費します。
よろしいですか?』
「うおっ!?」
黒光りする水晶『ダンジョンクリスタル』に向かって命令すると、すぐに頭の中に中性的な声でメッセージが流れた。
てっきり『ダンジョンクリスタル』から返事が返ってくると思っていた為に、多少ビビリながらも返事を返す。
「よ、よろしいぞ!」
シュンッ バサッ コンッ
了承した瞬間、目の前の空間に平面の黒円が発生し、その下部からルーズリーフの束とボールペンが落ちてきて机に乗った。
しばらくそれらを見続けた後、先ほどより重いため息を吐き出してしまった。
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