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苦痛を伴わず、幾らかは心地良く交わる事が出来た。
そういう意味ではナイトとの交流も確かに役立っていたのだとは思う。
実際に肌を触れ合ってもいない、それどころか顔さえも知らない。
その彼に抱かれるところを想像など出来る筈もない。
ただ、声だけを知るナイトという存在があるというだけで、私の身体が夫を受け入れやすくなるのは事実なのだ。
簡単に会える距離ではない。
環境も、時間も、年齢差も…
私達を結び付けるものは何も無いのだから。
『ナイト』
彼は私の中ではそういう位置付けなのだと思った。
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