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『俺、秋になったら出張で祥子さんの住んでる近くに行くことになった。お客として祥子さんのお店に寄るからメンズエステしてね?でさ、時間があったら飯でも食おうよ♪』
梅雨の真っ只中、突然。
驚いて、手に持ったスマホ落としそうになる文面だった。
ネットじゃなくて、声だけじゃなくて、実際に存在する人間のナイトが私に会いにくる?
『どの辺に来るの?私は確実に時間取れるかどうか…』
『まだ詳しい事は分からないけど県内だよ、近くなったらまた知らせる』
『そう…』
『嫌なの?俺と会うの』
嫌な訳ない。
でも、こんなに早く会える事になるなんて…
現実に会うなんて…
想像もしていなかった展開にどう答えたら良いのか。
『そんなことないよ。私も楽しみにしてる』
ただ、戸惑うだけの私はそう返信した。
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