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「おい、乃亜。おはよ」
朝の投稿時間、通学路を歩いて居ると自転車に乗った男子生徒が女子生徒に近づいた
「汀先輩!おはよー!!」
女子生徒の名前は如月乃亜、そして男子生徒の名前は篠崎汀。2人は同じ高校に通う二年生と三年生だ
「乃亜、今度の劇、どうだ?」
「えっと…その…か…かなり緊張してます」
乃亜は今回主役で、汀の最後の舞台で、同期の男の恋人役をする事となっている
「まぁ、そだもんな…初主役、だしな」
「そなんだけど…その…うぅ…」
乃亜は急にもじもじし始め、汀をジッと見ると、汀はすぐに分かったかの様に
「あぁ、大丈夫だよ。別にお前が他の男に好きって言っても本心じゃないっていうのな。お前が俺を大好きっていうのは誰よりも知ってるからさ」
汀はまるで恥じらいもなくサラサラと恥かしいセリフをさらっといった
そう。乃亜の汀はカップルだ。
「ぶっ!!ちょ、誰かに聞かれたらどーするんですか!?汀先輩!?」
「え、何か間違ってたか?」
「ま…間違ってないけど…そ…その…」
「間違ってないならそれでいいだろ?何が悪いんだよ」
「う…ま…間違ってないけどそのでTPOをわきまえて!」
「んなのいらねーだろ?お前の事が好きな気持ちってバカにされるのか?」
「い…いや、バカにはされませんが…その…は…恥かしい…です」
「あぁ…そっか。」
「もぅ!…本当に先輩っておかしいですよね」
「あぁ!?誰が抜けててバカだと!?」
「言ってませんよ!そんな事!」
二人でたわいもない会話をしていると校門に入った
「おっと、なら、チャリ止めてくるから、また部活でな」
「はい、でわ、汀先輩」
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