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「うぃー…乃亜、鍵、閉めたか?」
部活が終わり、鍵当番の乃亜と汀が部室に残り、部室の後片付けをしていた
「うん、閉めましたよ。汀先輩」
乃亜がそう返事をすると汀は嫌そうな顔をした
「2人きりの時に…先輩、はやめろ。そう言ったよな?」
「あっ、ごめん…汀…ついくせで」
「ったく。何度目だよ…はぁ…」
「ご、ごめんって!!つーか、そんなに落ち込む?」
「落ち込むだろー未だに何かお前と距離あると思うじゃんか…先輩と後輩って言うさ」
「う…ご…ごめん!!てゆーか…汀、別に距離なんて無いでしょ!?もう…変な事言わないでよ…」
そう言って乃亜は扉から出ようとすると
「まてよ、乃亜」
ナそう言って、乃亜をドアを出させない様に手を引っ張り、近くの壁に優しく押し付けた
そして
「え…な、汀!?何するつもりなのよ!?」
「何って…キス。接吻とかとも」
「んなの知ってるわ!!何でキスしようとしてるのよ!?」
「えっ…それは、俺が我慢できないし…まだキス…してないし…」
「なっ…それだけでキスしようとする!?普通!!?」
「いーだろ?乃亜と学年違うから…なかなか学校で会えないし…寂しいんだよ…」
「な…ななな!!?そ…そりゃ、私も悲しいけどさ…ガマンしてよ…みんな見るし」
「見られても恥ずかしくないだろ?…それに、今、2人きりだし…」
「私が恥ずかしいのよバカぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぐふっ!?」
乃亜が無意識にカバンを振り回すと見事に汀の腹にクリティカルヒットした
「な…汀!?ご、ごめん!」
「こ…れ…は…ぐほ」
「な…汀ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
あたりどころが悪かったのか、汀は腹を抱えて倒れた
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