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「おはよう、宇美。寝癖、ついてるよ…ってこら、そのままにするなよ。髪、んなボサボサのままで外に出歩かせねーからな」
そう言われたのを思い出し、洗面所にまた行き、クシで髪をすく
「…瑠夏…大丈夫だよ…私…きちんとしてるから…心配しないでね…瑠夏…」
宇美はそう言って食器を片付けて
「行ってきます…」
扉を開けて、外に出た
「あら、萌ちゃん。おかえりなさい」
仕事終わりの帰り道、マンションに着くと隣に住む女の子、萌乃と鉢合わせした
「あっ!ただいまです!宇美さん!」
いつもならここで挨拶して別れるのだが、ふと昨日起きた事が気になり聞いてみた
「そだ萌ちゃん…昨日の夜、何か騒いでた?」
ふと、昨日あった事が気になり、聞いてみると、萌は少し心辺りがある様な感じを見せた
「へ?何でですか?」
上手く隠せているが、何か裏があると思った宇美は、正直に言った
「いやねぇ、隠し聞きするつもりはなかったんだけど…こんのヘタレがぁぁぁ!!って聞こえて…」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?ごめんなさい!!通話相手が…その…へ…ヘタレすぎて…つい…」
萌乃がすごく慌てて言い訳するのがものすごくおかしく思い
「…ぷっ!はははは!!なーんだ。そんな事か!もぅ、びっくりしたじゃない!」
「ごめんなさい!!本当に!」
「いいわよ別に…んで、お相手は?」
「え、そ…それは…そ…その」
「よーし、お姉さん、色々と聞いてあげるからね!」
「ちょ、宇美さん!?宇美さん!?」
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