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「ん?何?宇美?どうしたんだ、そんな暗い声で…え?」
瑠夏が死んでから2日後に勇太に瑠夏の死が伝えられた
「ちょ、待て…何で兄さんが!!」
「一昨日…に…ひっく…仕事中に、小さな子庇うために、道路に…飛び出し…て…うぅ」
「なっ…兄さんばかやろ!!何で死ぬんだ!宇美残して!」
「勇太…私…もう…無理…無理…瑠夏の居ない世界なんて…耐えられない!!」
「おぃ!宇美!?落ち着け!」
「落ち着いてなんてられないわよ!!私の家族になるはずの人だったのよ!?私の、私のただ1人の家族になるはずの人を失って…もぅ…もぅ無理だよ…」
「宇美…」
「無理…死にたい」
「死にたいとかいうな!!」
「ここに居ると…だめ…もう…瑠夏の事思い出す…だめ…」
「っ!!待ってろ!!迎えに行く!」
勇太はそのまま千葉に飛び、宇美に会った
「ゆ…う…た…いらっしゃい」
「ったく…ひでぇ有様だな…。宇美。」
「うん…もぅ…どーでもよくなってきた…自分の未来が…無くなったよ」
「んな訳あるか!!お前は…お前の未来は…まだある」
「そんな訳ないじゃない!!もぅ…無理だよ…死にたい…私には頼る家族ももう居ない!!1人なのよ!!もぅ…誰も私を見てくれない」
「んなわけあるか!!俺が居るだろ!俺が!!何年お前と居たんだ!!分かってるだろ!!」
「だって…勇太は…!!やめて!その顔で近寄らないで!!…お願いだから…やめてよぉ…お願いだから…」
「顔が同じなだけだろ!?それがどうした!?」
「もぅ…やめてよ…お願い…だから!」
「…お前は生きたいのか!?死にたいのかどっちなんだ!!」
「うるさい!!うるさいうるさい!!もぅやめてよ!!私を苦しめないでよ!!
そう言って宇美は部屋に閉じこもった
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