花、はな、ハナ…?

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 しかし、何だって今日はこんなに花をもらうんだ?しかも全部、色違いのカーネーションだ。  「なぁセト、ひとつ聞いていいか?」  「なんスか?」  「今日、お前たち以外にも、キサラギとカノにカーネーションを貰ったんだ」  「へー、そうなんスか」  「何で今日はこんなにカーネーションを貰うんだ?」  セトは一瞬きょとんとしていたが、そのうち「あぁ、なるほどな」という顔になって、最終的には彼らしくない不敵な笑みになった。  「考え過ぎなんじゃないんスかね?きっと。ね、マリー」  「へ?あ、う、うん!ぐーぜんだよ!ぐーぜん!!」  「…お前たち何か隠してないか?」  「えー何も隠してないッスよ~、じゃ、俺達これからデートなんス。早めに帰ってくるッスから~」  「えっとバイバイキド!」  「は?おいちょっと待て?!」  引き留めるのは間に合わず、二人はさっさといなくなってしまった。  絶対に何かある!キドがそう確信するには、余りにも充分すぎる反応を残して。
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