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「別に旧校舎は怖いのとか出たりしないぞ」
いやいや…だってここまでボロボロなんだよ。しかも周りの大木によって太陽の日差しは遮られている。私は旧校舎の話は聞いていたがここまでだったとは。お化けとか出てもおかしくない。
「……まぁめちゃくちゃ怖い女だったら出たりしてなぁ」
花梨は私が怖がっているのを面白そうに眺めていた花梨がそんなことをつぶやく。
「ちょっ…そんな変なこと言わないでよぉ」
「冗談だって」
そんな会話をしながらもゆっくりと旧校舎に近づいていく。
「もしかして…この中に入るの?」
「あったり前じゃないっ!そうじゃないとなんでここまできたのよ!」
あなたに連れてこられました。
「ほら!ちゃっちゃと入るわよ」
「えぇ…!?」
私は無理やり花梨に手をひかれ旧校舎に足を踏み入れた。
旧校舎の木と木の間から生暖かい隙間風が入ってくる。
「…なんか不気味だね」
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