出会い

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「それじゃあいってきます!」 「行ってらっしゃい」 私はいつも通り、制服に着替えて鞄を手に持ち家を出た。 私の家から学校は一本道。だから方向音痴の私でも道に迷うなんてことはない。近くの高校に行けて本当に良かったと思っている。 「楓!おはよぉ!」 電柱に寄りかかって私が来るのを待っていた生徒。鈴野宮花梨だ。小走りで花梨のもとへ向かう。 「おはよ!待たせてごめんね」 「いいってことよぉ!私も全然待ってないし!」 花梨がゆっくりと歩き出すと、私もその横に並んだ。 「そういえば、私最近大富豪にはまってるんだよね。数十年前にルールとか大きくかわってね!それに気が付いたのつい最近でやってみたらおもしろくてさぁ!」 「…そうなんだ」 「もしかして楓って大富豪ってできる?」 「…できるっちゃできる…って大富豪ぐらい小学生でもできるよ!」 「そうだった」
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