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花梨は舌をだしてそうつぶやく。
「…そうか。楓って何にも部活入ってなかったしな」
花梨は何か独り言をぶつぶつといっている。
「あの―――かr――――」
「あのさぁ楓!帰りちょっと付き合ってもらっていいかな?」
「え……まぁ予定はないけど……」
「そっか!なら決まりだな!」
花梨は笑顔で私の顔を見た。
……帰りにどこ行くんだろう……変なところとかだったりしないよね?
「…勝手に決められてもこまるんだけど…っで?どこ行くの?」
「ん……秘密!」
ますます怪しい…断ろうかな?けどなんか悪いしなぁ…
「すぐ終わる?」
「一時間ぐらいで」
一時間かぁ…それぐらいだったらいいや
「いいよ」
「よっしゃぁ!…いい獲物ができたぜ」
獲物…?いったいなんのことだろうか?
その放課後の話が決まった後の花梨の顔は、私にはどこか笑っているように見えた。
―――――――
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