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「知衣ー課題終わんないよお―助けてー」
葉月が私に助けを求めてくる。
葉月も私の成績を知っている
無理やり通知表、奪われたからね。
「家でやって来いってことだよ。自業自得」
冗談ぽく言って見せる
「知衣のいじわるーけちーばかー」
「バカですよ。だから葉月に教えられません」
拗ねたように言うと葉月が抱きついてきた
わたし結局手伝ってるし。
「はあーあとちょっとでテストじゃん。知衣は頭いいからいいよねー」
「ふっいいでしょー羨ましい??」
「まあわたしはその知衣様に勉強教えてもらうからいいんだけどー」
「・・・・・教えないよ?」
「あ。ひどーい」
葉月と話しているときもつい野宮の姿を探してしまう。
野宮、葉月のことは呼び捨てだったのにわたしはさん付けだったな…
そんなことで距離感を感じてるのは私だけ。
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