~七海~

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「よろしくね、私は陽菜。ハルって呼んでね」 「私は七海だよ。ナナミって呼んで」 「りょうかーい、ナナミ!」 私とハルは目配せすると、お互いに笑いあった。 うん。こういうノリ大好き。 下の名前で呼ぶのも呼ばれるのも好き。 その方が親近感も増すし、お互いの距離が早く縮まるから。 もちろん、人見知りする人にはできない技だけど。 ハルは、どうやら私みたいなタイプの人間みたいでホッとする。 私はホームルームが終わったあと、直ぐに始まった数学の授業を上の空で聞きながら、これから始まる学園生活に思いをよせて
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