story3

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冷「――来たか…ルゼ」 カ「…ちっ」 冷「エレジーは見つけたか?」 ゼ「ああ 手傷を負ってゆき倒れていたのを回収した」 冷「ゆき倒れて…?」 夕("ルゼ" ――ルカじゃない…別のひとだ でも 似てる…… …もしかして……) ル「ユキ 大丈夫か」 夕「…ルカ ありがとう」 冷「…フン エレジーをそこまで追いやれるのは―― …ゼスおまえか」 夕「ル ルカ… あのひとルカにそっくりだけど…」 ル「…ああ 俺の双児の弟だ」 夕(双児の弟…!) ゼ「久しぶりだなルカ… …いや 兄上と呼ぶか?」 ル「…そんなふうに呼んだことなどないだろう」 夕(ルカに兄弟が――… 思ってもみなかった それも何もかもそっくりな双児の… …あ でも 眸が 眸の色が違う ルカのような透き通って鋭い銀<シルバー>じゃなく 深い紫<アメジスト>――) ル「おまえが人間界<コッチ>に来ているというのは… なんとなく感じていたがな」 ゼ「ふん… 血の繋がりだけはどうにも切れないらしい 俺もおまえの存在を近くに感じていた…」 ル「エレジーがいっていたな… 俺の"代わり"が入ったと ――ルゼ おまえのことか」 夕「え……二人は… 兄弟で敵対しなきゃならない……?」 ゼ「何を今さら "裏切る"とはそういうことだろう…!」 キッとルゼが夕月を睨みつける ル「よせ! ルゼ」 ルカがルゼをとめる
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