北の里

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京の都から、若者がこの村にやって来た。 村の外れの小屋に住み着いてしまう。 村人は誰一人として、その若者に近づこうとしなかった。 ある者は 「鎌倉殿の隠密では無いか?」 「どこかの落ち武者では無いか?」 などの…村人の間で噂になって行く。 若者は都から、僅かばかりの金銭を持ち、農家で野菜や芋などを買い揃える。 この先、畑でも作ろうかと考えていた。
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